
【スカンジナビアン タバコ グループ】
「スカンジナビア」、主にノルウェー、スェーデン、デンマーク3国を指し、今やパイプタバコの中心地となっている。
缶やパウチの表記はどれを見ても、「メードイン スカンジナビアン タバコグループ」と表記されている。
なお創業は2007年と新しくはあるが、確かな製造技術を土台にしている為か、様々なブランドの「レシピ再現度」は高い。
原料である「葉たばこの輸入力」も折り紙付きの様だし、楽しいヨーロッパ旅行となりそうな予感しかしない。
デンマーク 「セブンシーズ」
【王道のラインナップ】
「セブンシーズ」、直訳すると七つの海だ。
北極海・北太平洋から始まる七つの大海、日本から海外へと旅立つには持ってこいのタバコである。
ラインナップはパイプタバコの王道とも言える、レギュラー、ゴールド、ロイヤル、チェリー。
あれは一昔前の事だ。
たぶんアメリカタバコの隆盛が一段落し、ダニッシュタバコが覇権を握る手前だったと思う。
「ブラック&マイルド、ゴールド&マイルド」を皮切りに、オルスボやキャプテンブラック、キャプテンベスター、コルツ等と、同系統のシリーズがパイプ界を賑わした、そんな中にありセブンシーズは後発のグループに入る、ともかく古き良き時代である。
今は日本で購入可能な「王道のラインナップ」は、セブンシーズとキャプテンブラックのみとなったが、パイプ入門タバコとしては有りだと思う。
レギュラー
(パウチ表記)
アメリカンスタイル ブレンド
ベース オブ バージニア
バーレー
モダン キャベンディッシュ
【北欧の玄関口 コペンハーゲン】
パイプタバコの一大製造拠点「北欧」、その玄関口と言えばここコペンハーゲンだ。
ただし所在地は、ヨーロッパと陸続きななっているユトランド半島ではなく、オーレスン海峡を挟んでスウェーデンに隣接する、シェラン島 北東部に位置する。
アンデルセンが愛した港「ニューハウン」やチボリ公園があり、「大人のおとぎ話と言えるパイプ喫煙」にとって、お似合いの観光地だ。
何より見所が多過ぎて、4銘柄全て吸っても回りきれない程である。
海外をめぐる旅、出発の地はここをおいて他は考えられない。
と言うのはただの言い訳だ。
所詮はベランピングのバーチャル旅行だ、方々回るには無理があるのも大概だ。
そんなお家事情もあって、セブンシーズの旅はここが拠点となる。
「セブンシーズ レギュラー」、ブレンドはバージニアをベースに、バーレーとブラックキャベンディッシュ、まさに「ダニッシュ スカンジナビアンの出発点」と言える構成だ。
パウチに「アメリカンスタイル」の記述がある通り、ブラックキャベンディッシュの比率が高く、ハッキリとした甘さが楽しめる軽い喫味のタバコに仕上がっている。
ただし、アメリカンスタイルとは言えココア&メープルのケミカルな香りではなく、チョコレーティーなブラックキャベンディッシュの、膨らみの有る味わいとなっている。
パイプタバコ王道のラインナップ。
様々なメーカーから出てはいたが、レギュラーは何処もこんな感じだった。
もしかすると、昭和の時代に人気のあったアメリカ ミドルトン社の、ブラック&マイルドの模倣から出発したのかもしれない。
(ブラック&マイルド) 当時はパイプタバコだけでなく、吸い口付きのシガーまで販売されていた程、人気のあったタバコだ。
ともかく、王道のラインナップのレギュラーは、ブラックキャベンディッシュを主役とした甘いタバコを楽しむブレンド、私はそんなふうに感じている。
その有りようは、「タバコの味わいに縛られる事なく、バーチャルなグルメを楽しむ」と言う、おとぎの国を体現したものではないだろうか。
ゴールド
(パウチ表記)
ブライト・ルッキング ヴァージニア
バーレー
バニラ
【おとぎの国 アメリエンボー宮殿】
パイプタバコ王道のラインナップ、その一翼を担うのがこれだ。
その中で「ゴールド」と呼ばれるブレンド、ミドルトン社の「ゴールド&マイルド」から出発したのではないかと私はにらんでいる。
ブラックキャベンディッシュは使われていないので、ゴールドとまでは行かないが色合いはかなり明るい。
さっそくティンノートを確認すると、バージニア三兄弟の香りが確認できる。
(バージニア三兄弟)
これは、ルイ・ロペスが勝手に言ってるだけの言葉である
バージニアに合う着香の事を指し、バニラ、ハニー、ラム酒を三兄弟としている。
どれをとってもバージニアとの相性が良く、実際に頻繁に使われている。
火を点けるとバージニアの味わいを土台としてはいるが、どこまでも甘くクリーミーだ。
バージニアの甘みをバニラが強め、ハニーのゴールドな味わいがインパクトを与える。
最後はラム酒だ。
洋菓子の定番ラムレーズンサンドの香が、煙の最後にほのかな余韻を残す。
歴史の長いイギリスタバコ、その伝統をガッチリと守って来た「無着香バージニア」に、おとぎの国への第一歩を踏み出さしめたのが、王道のラインナップの「ゴールド」だ。
それはまるで「おとぎの国 アメリエンボー宮殿」の景観だ。
衛兵の交替式はおもちゃの兵隊を思わせるし、少し足を伸ばせばニューハウン。
運河に沿ってカラフルな家屋が並ぶ、アンデルセンがこよなく愛したと言う港町が広がる。
ん~タバコが旨い・・いや、甘い。
まさに、おとぎの国へと誘う一服だ。
ロイヤル
(パウチ表記)
ゴールデン・ヴァージニア
ライト・ブラウン・バーレー
キャベンディッシュ
バニラ & ハニー
【デンマーク発祥の地 スロッツホルメン】
今日はコペンハーゲン発祥の地と言われるスロッツホルメンに来ている。(実際はベランダの書斎だけどね!!)
スロッツホルメン、運河にかこまれた小さな島だが、重厚な歴史を語るクリスチャンスボー城に、王立図書館「ブラック・ダイアモンド」など見所も多く、ロイヤルを語るにふさわしい観光地だ。
随分とおざなりな書き出しだが、これもしょうがない所だ。
何故なら、王道のラインナップにおけるロイヤルの位置づけだ。
私の認識が確かなら、「レギュラーとゴールドのブレンド」、これがロイヤルの構成である、とりつく島もない。
ティンノートも、激甘バージニアのゴールドにブラックキャベンディッシュを混ぜた感じだ。
試しにレジェンドで一服してみたが案の定、ゴールドの尖った感じの甘いタバコが前面に出てくる。
そこに時折チョコレート風のコクが混じる。
喫味を変えるべく、小ぶりのミズー曲で再度旅に出る。
細めでありながらそれなりに深さのあるチャンバーは、スモールサイズのチャーチワーデン、香り主体に楽しむにはこれの方が向いている。
火付けこそ、バニラ&ハニーの甘い香りが来るが、すぐにブラックキャベンディッシュも出てくる。
蜂蜜風味のバージニアに、バニラチョコレートの味じわい、余韻にラム酒が薫り、まるでお菓子の家で遊んでいるようなブレンドだ。
ある意味、激甘アメリカンミクスチャーの到達点と言えるのがロイヤルなのかもしれない。
ただし、パイプを選んで丁寧に吸えばの話だけどね!!
チェリー
(パウチ表記)
ゴールデン・ヴァージニア
ライト・ブラウン・バーレー
キャベンディッシュ
【歴史ある チボリ公園】
王道のラインナップ、取りを務めるのがチェリー。
私の記憶が確かなら、チェリーはかなり後発のブレンドだ。
もともとがミドルトン社のブラックとゴールドから始まった王道のラインナップだが、ある事をきっかけに流れが変わったようだ。
それが、ボルクムリーフ チェリーの登場だ。
1979年、チェリーキャベンディッシュの名前で販売開始されたタバコは、瞬く間にボルクムリーフの顔となって行った。
これは、人工的なチェリー香とダニッシュタバコとの愛称が非常に良かった為であるが、これ以降同様のチェリータバコが各社から販売される事となる。
ただし、セブンシーズのチェリーはひと味違う。
確かにチェリーの人工的な香りはあるが、ベースのタバコの香りもしっかりと感じ取れる。
何より、火をつけた瞬間、香りより先にチェリーの酸味が来て、それを追いかけるように優しい香りと甘みが楽しめる。
さすがは、イギリス向けのパイプタバコを製造していた歴史のあるデンマーク、そのしっかりとしたタバコ製造技術が、人工的な香りに安易に流れる事を良しとせず、チェリーの味わいを高く再現するタバコに仕上げている。
それはまるで、フリーフォールやフライングカーペットなどの流行のアトラクションを揃えながらも、メリーゴーランドなど歴史のある遊園地を楽しませてくれるチボリ公園。
セブンシーズのチェリーは、そんな新旧入り交じる公園を遊び歩く、そんな気分にさせてくれるブレンドである。

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